SHIGARAKI CERAMIC BATH
禅の器に抱かれ、ひとはひとつとなる。
瞑想の湯 — 無 手づくり信楽焼陶浴槽
この浴槽は、古代から続く信楽の土を用い、職人の静かな鍛錬の中から生まれた特注の逸品です。
単なる湯船ではなく、心を鎮めるための聖域。肉体と精神が静寂の中で溶け合う空間です。
遠赤外線、マイナスイオン、癒しの鉱石など、自然のやさしい恵みに包まれながら、
ここは、自己がほどけ、静寂が「存在」へと変わる場所となります。
ここでの入浴とは、ただ身体を洗うことではなく、
思考や名前の前にある、「無(mu)」へと還ること。
ただ、在るために——。
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自然のエレメントが彩る、特別な住まい
理想の住まいをつくるとき、大切なのは建築だけではありません。
素材や設備、そして一つひとつの要素に宿る本質まで──
そのすべてが空間の「美」をつくり上げます。
中でも、信楽焼の浴槽は静かに、しかし深く心を癒す存在。
耐火性に優れた信楽の粗土から生まれたこの大ぶりな浴槽は、実用を超えた“禅”の美を湛えたアートピースでもあります。 -
信楽焼の浴槽は、こうして生まれた
十五年前、とある温泉旅館を訪れたとき、ふとひらめいた一つの問い──
「もし信楽焼で浴槽をつくったら、どんな湯になるだろう?」
その小さなインスピレーションがやがて形を成し、心と身体をやさしく包みこむ「信楽焼の浴槽」が誕生しました。
ただ湯を張るための器ではなく、静けさとあたたかさを暮らしの中に招くための道具として。
私たちはこの想いを胸に、唯一無二の浴槽をひとつひとつ、心を込めてつくり続けています。
そして今、世界中の人々のもとへと旅立っています。 -
千三百年を超えて受け継がれる、信楽の系譜
今からおよそ千三百年前、奈良が都であった時代──
大仏の頭部をかたどる型が、信楽の窯で焼かれたという記録が残っています。
その時代からすでに、信楽には大規模な焼成が可能な窯が存在していたのです。
はじめは屋根瓦を焼くための窯として栄えた信楽。
しかし時代とともに技が磨かれ、素朴ながらも力強い、そして永く使える器が生まれていきました。
領主の庇護を受けていた他の窯場と異なり、信楽焼は常に、独立した職人たちの手仕事から生まれてきました。
その自由な土と火の歴史は、世界にも類を見ない深いものです。 -
信楽土の、特別なちから
信楽の土は粗く、火に強いという特性をもち、古来より壺や甕、大ぶりな陶器の製作に用いられてきました。もちろん浴槽も、その一つです。
陶器を焼成するには、「酸化焼成」と「還元焼成」という二つの方法があります。酸化焼成はゆるやかに温度を上げていく方法、還元焼成は炎そのものが土に働きかける方法です。
この還元焼成によって生まれる器は、類を見ないほどの強度を誇り、極寒や衝撃にも驚くほど耐える力を持ちます。
私たちが大切に受け継ぎ、誇りをもって用いているのは、この「還元焼成」の技法です。

時を超えて残る、静かな強さ
丁寧に扱えば、還元焼成でつくられた信楽焼の器は、数百年、いや千年を超えてもなお、姿を保ちつづけます。凍てついた器に突然熱湯を注ぐなど、急激な温度変化には注意が必要ですが、その根本にある耐久性は確かなもの。縄文時代の土器が今なお残っているように、屋外に設置された信楽焼の浴槽も、世代を超えて存在し続けることでしょう。
それは、ただの湯をためる器ではありません。
自然の美とともにある、古き技の証。そして、魂をそっと包みこむ、癒しの聖域なのです。
職人の手から生まれる、新たなかたち
完全に乾燥させたのち、削り出しの工程によって新たな造形が生まれます。不要な部分を丁寧に削ぎ落とし、かたちを磨き上げることで、陶肌には独自の表情が宿り、ほかのどんな素材にもない、あたたかな質感が生まれるのです。
それは、機械には決して生み出せない、人の手が吹き込んだ命の証。
今、楕円形の浴槽が、いよいよこの世に姿を現します。
千を超える浴槽づくりの経験を糧に、新たな挑戦が、確かな手技とともに静かに進められてゆきます。
繊細な手技と長年の勘が寄り添い、美しきかたちが、静かに導き出されてゆく。
一つひとつの指先の動きに、技と想いが込められていきます。
写真は、胴体の成形が終わり、縁の仕上げを行っている最終段階をとらえた一枚です。
けれど、この先の工程は、誰にも語られることのない、秘められた世界。
言葉にされることのない情熱は、そっと、この浴槽の奥底に、今も静かに息づいています。

仕上げ前の浴槽を捉えた一枚。
表面はまだ荒く、静かに自然の息吹をまとっています。
微かな凹凸が残り、やがて訪れる繊細な仕上げを予感させるように。
そっと触れられるのを待ちわびるかのように、真の美しさをその内に秘めています。

次の写真は、削り出しの途中を捉えたものです。
陶肌はまだ粗く、砂のような質感を湛えています。
けれど釉薬が施されると、その表情は一変します。
荒々しさの奥から、やわらかなぬくもりが立ち上がり、
器の本質がそっと姿をあらわします。

削りを終えた浴槽は、静かな気品をたたえて佇みます。
仕上げ磨きはすべて手作業。
手のひらをすべらせ、指先でわずかな凹凸を探り、
目では捉えきれない微細な感覚に耳を澄ませる。
手が赤くなるほどに磨き続けた夜もありました。
まるで愛おしむように、かたちをなぞりながら。

そして、削りの工程はついに終わりを迎えます。
完成したかたちは、新たな輪郭をまといながら、
静かに呼吸をはじめます。
この浴槽は、もはや単なる器ではありません。
それはひとつの芸術作品。
職人の手と魂と情熱が、幾重にも重なって宿るものなのです。
自然素材にこだわる建築家が創ったモダン&ヒーリングバスルーム
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愛知・南山の丘の上、青空に映える、白いコンクリートの住まい。I邸は、静けさと美しさを兼ね備えた、心地よい空間です。
この家の構想が始まったのは2年前。
建築家・U氏とお施主様がじっくりと時間をかけて向き合い、敷地の条件、家族構成、理想の暮らし方…それらを一つひとつ丁寧に紡ぎながら、住まいの姿が形づくられていきました。
U氏が手がける家は、どれも唯一無二。
既製品は使わず、窓枠やドアノブ、スイッチ、キッチン家具に至るまで、すべてが職人の手で一つひとつ仕立てられています。
現場でも、その職人の手仕事が、まるで最初からそこにあったかのように、空間の中に静かに溶け込んでいきます。 -
そして、この哲学はバスルームにも反映されました。U氏が選んだのは、信楽焼の楕円形陶浴槽。
人工的なアクリル素材ではなく、自然のぬくもりを宿した陶という素材にこだわったのは、空間に「本物」の質感を与えるためでした。
イタリアンデザインを思わせる流麗なシルエット。
けれど、その表面には土のぬくもりが宿り、ゲルマニウムパウダーを加えたヒーリング仕様が、心と体をやさしく癒してくれます。
U氏はその意味と価値を丁寧にお施主様に伝え、その想いはまっすぐに届きました。
完成したのは、モダンでありながら開放感に満ちたバスルーム。
広々とした空間に置かれた楕円の陶浴槽は、信楽の伝統を継承しながらも、まったく新しい存在感を放っています。
この家は、建築家の鋭い審美眼、職人たちの確かな技術、そして「本当に良いものを創りたい」という真摯な情熱がひとつになって生まれたもの。
その熱意は、空間の隅々にまで宿り、住まう人に永く愛される、やすらぎの場所になることでしょう。
Featured collection
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